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死さえも愛の中にある出来事

私は義母さんの最期に立ち会えなかったんだけど、
亡くなるときにね

「宝石はみさき(私)にあげて」

とメモに残してくれたようで

義姉さんから
鑑定書付きの立派な宝石やらジュエリーなどの箱を見せてもらったの。


私、毎回帰っても
なんにもしてあげられなかったのに。


いつもお布団をふかふかに干して出迎えてくれた義母さん

10人分の食事をイヤな顔せず作ってくれた義母さん

息子の悪口を聞いてくれた義母さん

隠れてお小遣いをくれた義母さん

結婚してすぐに
「ほんとの娘と思って呼ばせてね」
と呼び捨てしてくれた義母さん



それなのに、私
「おかあさん」って一回も呼ばなかった

呼びたかったけど
呼べなかったんだ

って今気付いた。


亡くなった翌々日帰って、
初めて顔を見て呼んだ。


いつもみたいに優しく返事をして欲しかった。


ご飯を炊こうとしたら
お米の場所を知らなかった。
13年も嫁をしてるのに。


もっとお手伝いすれば良かった

もっとメールをすれば良かった

もっと親孝行したかった


毎日一生懸命生きてるつもりなのに
後悔だらけ


でもきっと義母さんは
私に後悔をして欲しいわけじゃない


義母さんが大切にしてきたものを
今度は私が大切にしていけたらいいなと思う


義母さんみたいに
人に優しく、働き者で、誰にでも分け与える精神は
真似したくても出来ないかもしれないけど
私らしく尊敬の気持ちで引き継いでいきたいと思う。


この生かされている命を
もっともっと私にしか出来ない生き方で全うして
また会ったときに
「おかあさん」
と呼びたい。

この半年のうちに、
大好きだった父と義母を亡くし
人生について深く、色々な方向から考える機会を頂いた。


突然の別れでも
心の準備をしていた別れでも
辛いし後悔だらけだ。


でもね、
2人の生き方を見て
どれだけみんなに愛され、幸せだったか分かるから


亡くなった悲しみ、寂しさはあるけど
私の中に確かな自信と静かな情熱と
平らな幸せが共存してる
そんな感覚で


死さえも愛の中にあるんだと感じています。

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